こつぶと数字と~後編~
こつぶと数字と~後編~
「好きこそものの上手なれ」だけじゃない
相も変わらず数字を愛するこつぶ。
それを見て親バカ発動する私たち。
好きなものを伸ばそう、どんどん伸ばそう、
いけいけどんどんだドン!(?)
となっていた所にストップが入ります。
それが言語聴覚士の福尾さん(仮名)。
言語聴覚士とは、言葉によるコミュニケーションに問題がある人の回復を図るために必要な訓練や援助を行う専門職の方々の事を言います。
喋るだけではなく、食べる(嚥下する)事も同様に訓練や援助を行うそう。
いずれ詳しく書きたい(描きたい)と考えていますが、こつぶはトイトレをきっかけに吃音が強く出るようになりました(現在は落ち着き気味)。
暫く様子を見ていましたが、母の勧めもあり市の発達相談室に連絡し言語聴覚士の福尾さんに繋いでいただき、今に至ります。
これが意外というか、何も知らなかったのでもしかしたら当たり前なのかもしれませんが、言語聴覚士さんって喋りを見るだけじゃなくてその子全体を見てくださるんですよね。
こういう性格だからこれをして気持ちを落ち着ける傾向にある、とか、
この仕草をする子はこういう傾向にある、とか、
指摘(決して強かったりキツイ物言いではないです)される事全てが「たたた確かにー!!」となる事ばかり。
生活全般に関しても相談させてもらえるので、私の強い味方の一人です。
そんな福尾さんに言われたのが「数字にばかり固執させない方がいいです」。
え?なんで?
好きなものって伸ばせば伸ばすだけいいんじゃないの??
私の頭上にはてなマークが乱立しました。
子供だからこそ、元々興味があるものにばかり目が行く、気も行く。
そこに大人の力で尚更その一点にのみ熱中させようとすることで、その他の生活に支障を来す場合もある。
なんかよく、その道のプロの幼少時代の話なんか聞くと、「それしかやっていなかった」とか聞くじゃないですか。
だからデメリットなしにすごく良い事だと思っていたので目から鱗でした。
何事もメリハリ大事、程ほど大事。
それに、他にも楽しい事ってたくさんあるよ、という事実は、確かに親としても知ってほしい。
絵本は新たな世界と魅力でいっぱい
小さい頃、たっくさん絵本を読んでもらいました。
イソップ物語やグリム童話、日本むかしばなし、
有名どころからマイナーなお話まで結構知っている方だと思っています。
それもこれも、毎夜母が読んでくれたからこそです。
だからこつぶにもたくさん読んであげたかった。
たくさんの「たのしい!」を知ってもらうために色んな絵柄や世界観の絵本を探しました。
漫画にご紹介している絵本はどれもこれも本当に楽しい。大人が読んでも楽しい。
絵本はページ数も少ないのに、大きく広い世界を見せてくれるなとつくづく感じます。
色んな絵本を読んでいくうちに、触れていくうちに、こつぶも数字以外のたくさんの「たのしい!」を知ってくれているな、と感じます。
日常生活の中で、ふりかけに書いてある味(「さけ」とか「のり」とか)を読めた時の嬉しそうな顔、
絵本の中で見た動物が目の前にいた時に目をキラキラさせる時、
色んなタイミングで、彼女の吸収しているものを垣間見ることが出来るのが私もとても楽しい。
これからも数字を愛しつつ、他の「たのしい!」もたくさんたくさん見つけてほしいです。
おまけ

その安全牌を取ろうとする姿勢、ママ嫌いじゃないよ。
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