お空に行ったきみのはなし⑳

お空に行ったきみのはなし⑳

※不妊治療、死産についての表現があります。苦手な方は閲覧をお控えください。

また、かばのきは医療従事者ではありません。あくまで私の経験談ですので、医療行為や症状については専門家にお尋ねください。


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お空に行ったきみのはなし①

前回のお話はこちらから↓

お空に行ったきみのはなし⑲


 

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一緒にいられる最後の時間

陣痛促進剤を挿入してから本陣痛が始まるまでの間、とても穏やかな時間を過ごすことができました。

たまに廊下の方から足音が聞こえる以外は何もない分娩室の静けさも、ブラインドの隙間から見える空も、全て忘れることはないと思います。

赤ちゃんの染色体異常が指摘されてから、赤ちゃんに話しかける事が出来ずにいました。

どう声をかけたら良いかわからず、「ごめんね」と言う事しかできずにいて。

けれどこの日ようやく話しかける事ができて、誰もいないのをいいことに童謡も歌う事ができました。

 

こつぶが言うとおり、たとえお腹に赤ちゃん自身はいないんだとしてもこの二つができた事は本当に良かったと今でも思います。

出産時のあまりの感覚の差に悲しさが溢れてきましたが、この「穏やかな時間を過ごせた」という記憶の方をこれからも大切に大切にしたいです。

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