お空に行ったきみのはなし㉑

お空に行ったきみのはなし㉑

※不妊治療、死産についての表現があります。苦手な方は閲覧をお控えください。

また、かばのきは医療従事者ではありません。あくまで私の経験談ですので、医療行為や症状については専門家にお尋ねください。


最初から読む↓

お空に行ったきみのはなし①

前回のお話はこちらから↓

お空に行ったきみのはなし⑳


 

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面会

ようやく会えた赤ちゃんは7センチという小ささで、それでも目鼻口、指、全てがきちんと、ちょこんと、あるべき場所にありました。

鼻だけ未完成だったのは、初期胎児ドックエコーで診てもらったとおり染色体異常による形成の遅れのせいだったのかもしれません。

 

実は、会う前は怖かったです。

その姿を見たときに私はどう感じるだろう。

きっと皮膚も赤いだろう、きっと出来上がっていない器官もあるだろう。

「気持ち悪い」と思ってしまうんじゃないか。

 

正直、そんな気持ちがありました。

でも会ってみたらそんな事1ミリも思わなかった。

可愛くて可愛くて、看護師さんが重ねてくださった小さな手がおすましポーズしてるようでまたそれも可愛くて。

母が用意してくれていたお花の刺繍が施された白いハンカチがまた似合っていて。

「可愛くて愛しい私の赤ちゃんだ」と心の底から思いました。

 

夫が呟いた「鼻が高いなあ」という言葉は、本人は覚えていないと思いますが、こつぶが産まれた時も同じ事を言っていました。

その言葉を聞いて胸が温かくなって、でも涙が止まらなかったです。

 

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